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スマホは小学生には早い?統計から見るスマホデビューについて

  • どうしてスマホを持つ小学生が増えているのだろう…
  • 小学生にスマホを持たせるのは早すぎないだろうか…
  • 小学生にスマホを持たせると何かトラブルに直面するのではないだろうか…

「キッズ携帯で十分」と思っていた小学生の子を持つお母さんたちの間で、上記のような悩みが増え始めています。理由は子供からの「スマホが欲しい」というリクエストが高まっているからです。

そこで今回は小学生のスマホ事情(所有率、所有理由、使用目的など)と、スマホを与えることによるデメリット、スマホを与える際の注意事項について考えてみたいと思います。今回の記事は以下のような方におすすめです。

この記事はこんな方におすすめです
・小学生の子供にスマホを持たせるかどうか検討している方
・子供にスマホを持たせるタイミングを考えている方
・小学生の子供に必要なスマホの制限について考えている方

小学生にスマホは早いのか?

政府統計

小学生の子供にスマホを与えるのが早いのかどうかは、お母さんごとに考え方が異なると思います。そうした個人的な感覚はいったん横に置き、客観的な統計データを確認しましょう。まずは内閣府の調査による小学生のスマホ所有率です。

内閣府の調査によると小学生のスマホ所有率は年を追うごとに上昇し、2017年時点で約3割に到達しています。一方、モバイル社会研究所の「モバイル社会白書」によれば、所有率はもう少し高めの結果が出ています(ただし、関東1都6県を対象とした調査です)。

この調査結果によれば、小学校1年生のスマホ所有率は31%を記録し、その後上下動を繰り返すものの、高学年になると47%もの子供がスマホを所有するようになっていることがわかります。スマホデビューは早くて小学校1年生、遅くとも5年生といった感じです。

それでは小学生の子供たちはどのような目的でスマホを利用しているのでしょうか。内閣府の調査によれば(複数回答)、スマホをゲームに使用している子供が77%、YouTubeなど動画視聴に使用している子供が60%、LINEなど親や友達とのコミュニケーションに使用している子供が47%という結果でした。

内閣府「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)」

モバイル社会研究所「モバイル社会白書(2018年版)」

小学生のスマホデビューの理由TOP 3

子供がゲームや動画視聴にスマホを使っていることはわかりました。それではそもそも3割〜5割の小学生にスマホを持たせている親側の理由はどこにあるのでしょうか。親が子供にスマホを使わせるようになった理由は以下の通りです(モバイル社会研究所調べ、中学生の保護者を含む)。

11歳以下(小学校6年生以下)の子供にスマホを持たせた理由(上の図で濃いブルーの棒グラフ)の第1位は「緊急時に子供と連絡が取れるように」(54%)でした。働いている親にとって緊急時に子供と連絡が取れないことほど不安なものはありません。スマホを持たせていれば、子供はいつでも持ち歩きますので安心です。

第2位は「子供がどこにいるかわかるようにしたい」(37%)でした。スマホでなく、キッズ携帯でも子供の現在位置は確認できます。しかし、学年が上がるにしたがって子供はキッズ携帯を嫌がり、恥ずかしがります。現在位置を確認するためには常に持ち歩いてくれる必要があり、スマホに軍配が上がるのです。

第3位は「子供の友達が持ち始めた」(24%)です。6年間「進学」という機会がない小学生にとって、「友達が持っているから自分も欲しい」というのは強い説得材料のようです。約半数の小学生がコミュニケーションにスマホを利用しています。スマホを持っていないせいで子供が友達の輪から外されることを避けたい…そんな親心がこの調査結果から推測できます。

必要なら買えば良い

自動車や自動二輪車とは異なり、スマホを持つのに特別な免許は必要ありません。小学生であっても保護者が「必要だ」と思い、買い与えさえすれば、誰でも使用することはできます。ポイントは保護者が「必要だ」と思えるかどうかでしょう。

「子供と連絡を取りたい」「子供の現在位置を知りたい」「子供が友達と連絡を取れるようにしたい」…こうした必要性に共感できる保護者は現段階で30%〜50%です。今後スマホの普及が進めば、ますます「友達との連絡」にスマホの必要性は高まるでしょう。

もちろん、スマホの必要性よりもそのデメリットを重視するならスマホを持たせないという選択も「あり」です。小学生といえばまだまだ幼い子供です。理性よりも欲求が勝ることも多いでしょう。ルールを決めても守れないこともあるかもしれません。

特に成長途上にある小学生にとって、ルールを無視したスマホの過剰使用は心身に大きな問題をもたらし、子供の安全にとってリスクがあることは明白です。スマホを必要だと思う保護者の方であっても、スマホを小学生に与えるデメリットをしっかりと理解した上で買い与えて欲しいものです。

スマホを小学生に与えるデメリット

睡眠&勉強時間

小学生にスマホを持たせるデメリットの一つは子供の「睡眠不足」と「学力低下」でしょう。

内閣府の「子供・若者白書(平成27年版)」によれば、子供の睡眠時間は過去20年間にわたってほぼ横ばい(8時間36分±2分)です。スマホが登場し、世の中で普及し、子供に浸透し始めた過去20年間をさかのぼっても、スマホのせいで睡眠時間が短くなったという事実はないようです。

だからといって全く問題がないわけではありません。スマホの画面は「ブルーライト」(青色光)を発しています。この光は強いエネルギーを持っていて、網膜までダイレクトに届くのが特徴。体内ホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、心身を「活動モード」に転換させてしまいます。

子供たちのスマホ使用は夕食後〜寝る前が中心。寝る直前までスマホを使用すれば、ブルーライトの影響で寝付きは悪くなり、深い睡眠になかなか入れません。睡眠時間は変わっていなくても、睡眠の質は低下し寝不足状態に陥るのです。

また、スマホの使用は学力にも影響を及びます。スマホが普及したこの20年間で子供の学習時間は平均7分程度短くなっています。「たった7分間勉強時間が短くなっただけなら問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、子供の学力は確実にスマホの影響を受けています。

携帯・スマホの使用時間と学力テストの平均正答率の関係を見てみると、国語についても算数についても、スマホの使用時間が短ければ短いほど正答率が高いことを示しています(全国教育問題協議会まとめ)。勉強時間の長短に関わらず、スマホは確実に小学生の学力を低下させているのです。

内閣府『平成27年版 子供・若者白書』

ブルーライト研究会「ブルーライトとは」

一般社団法人全国教育問題協議会「スマホ依存で成績低下 全国学力テスト」

課金

小学生にスマホを持たせることの第二のデメリットは「課金の可能性」です。買ったままのスマホ(何のコントールも加えていないスマホ)は極めて自由なアイテムです。ボタン一つで有料アプリをダウンロードすることもできてしまいます。

また、多くの無料アプリは「アプリ内課金」を実施しています。基本的な機能は無料で提供されていますが、より多くの機能を使いたい場合や、よりアプリを楽しみたい場合、ゲームをより早く、より有利に進めたい場合、お金で解決することができます。

もちろんスマホで課金する子供は少数派。消費者庁の調査によればスマホで課金している子供は全体の2割弱(上図)。ほとんどの子供は課金に手を出していません。

ただし保護者がどこまで子供の課金を把握しているかは疑問な部分もあります。スマホにはフィルタリングアプリなどの課金を制限する機能がありますが、その機能を知っている保護者は全体の12.2%にとどまっています(上図、消費者庁)。

課金制限も知らずにスマホを小学生に与えるのは、財布を子供に預けるのと同じこと。以下では基本的なスマホの制限方法について解説しますので、参考になさって下さい。

消費者庁「平成 25 年度 消費生活に関する意識調査 結果報告書 ―オンラインゲームに関する調査― (未成年利用者の保護者対象)」

いじめ

スマホを小学生に与える第三のデメリットは「いじめ」の可能性です。いじめが最も発生しやすいのは高等学校でも中学校でもなく「小学校」です。2017年度の文科省の調査によれば、小学校でのいじめの認知(教職員が把握した)件数は高校(14,789件)、中学(80,424件)とは桁違いの317,121件(上図)。小学校の子を持つ親にとっては心配の種です。

小学生のいじめの大半は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句」(61.4%)ですが、「パソコンや携帯電話で、ひぼう・中傷や嫌なことをされる」(1.1%)ことも最近では増えています。

株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴ、朝日新聞出版が共同で実施したアンケート(2013年調査)では「ネット上でいじめや嫌がらせを受けたことはありますか」という問いに対し、「ある」と回答した小学生は約4割に達しました(上図)。決して他人事ではありません。

小学生に対するネット上のいじめは「PCメール」(44.1%)「ネット掲示板」(20%)「まとめサイト」(5.9%)を用いて行われ、いじめの内容は「個人の秘密や情報の流出」(46.8%)「裸体写真の提供を強要されるなど性的な暴力」(15.7%)「無視・仲間はずれ」(15.5%)がその主たるものでした(上図)。

文部科学省「平成29年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」

dwango「ネットでのいじめなどに関する実態調査」

小学生にスマホを持たせるならルール決めと制限が必須です

ルールは子供と話し合ってお互いが納得した上で決めましょう

小学生の子供をスマホのデメリットから守るためには、スマホ利用のルールを作ることが大切。「そんなのわかってるよ」と思われるかもしれません。しかし、ルールを設定しない保護者は意外に多いのです(内閣府調べ)。

また、ルールを作ってもそれを子供が守らないと意味がありません。スマホを与えられた当初はルールを守っていた子供も、時間の経過とともにルールはおざなりに。ルールの存在を忘れる子供も数多くいます(内閣府調べ)。

つまり大切なのは(1)きちんとルールを作ること、そして(2)ルールについて定期的に親子で話し合うことです。

ルール作りで大切なのは明確な基準を設けること。曖昧な基準では「守っている」「守っていない」と親子間で意見がかみ合いません。時間制限を設けるなら「何分まで」、時間帯制限なら「何時まで」、課金は「何円まで」(あるいは0円)など明確な数値基準を設けましょう。

また、定期的な親子の話し合いも重要です。ルールを守っているかどうかの確認だけが目的ではありません。本当に適切な基準か確認が必要ですし、子供の使用状況や学力の状況、子供の成長に合わせてルールを見直す必要もあります。

iPhoneなら「スクリーンタイム」

ルールが設定できたら、ルールを確実に実行するためにフィルタリング機能(あるいはアプリ)を設定します。iPhoneの場合、特別なアプリをダウンロードしなくても、初期状態でフィルタリングが搭載されています。それが「スクリーンタイム」です。

スクリーンタイムには様々な機能がありますが、最低でも設定して欲しい事項が2つあります。「休止時間」「コンテンツとプライバシーの制限」です。

休止時間とはiPhoneを使用できない時間帯のことです。例えば子供が寝る時間を21時〜7時に設定しているなら、就寝1時間前の20時から起床する翌朝7時までを「休止時間」に設定して下さい。

次にコンテンツとプライバシーの制限で設定してもらいたいのは、アプリのダウンロード制限と課金の制限です。例えば親の許可がないアプリのインストールを禁止し、親がインストールしたアプリを削除することを禁止し、課金を禁じましょう。また、必ずパスワードを要求するようにしておけばより安全です。

androidなら「Googleファミリーリンク」

Androidのスマホを使用しているならGoogleがリリースしているアプリ「ファミリーリンク」がおすすめです。このアプリは無料で利用でき、公式アプリであるという安心感があり、広告などが表示されることもありません。

設定できる項目はほぼ「スクリーンタイム」と同じです。こちらでも「利用時間の管理」と「アプリの管理」を行いましょう。「利用時間の管理」では曜日ごとに細かく設定することも可能です。

また、「アプリの管理」を設定すれば、子供がアプリをインストールしようとするたびに親のスマホに「承認通知」が届きます。子供のスマホの使用状況が把握できてありがたいですね。

まとめ

小学生にスマホを買い与えるのは早いか否かについて徹底的に調査してきました。小学生のスマホ所有は年々上昇し現在は30%〜50%に達していること、スマホの利用で睡眠の質や学習能力を低下させる可能性があること、デメリットを避けるためには親子の話し合いとルール作り、フィルタリングアプリが有効であることがわかりました。

現段階では小学生にスマホを買い与えることは必須とまではいえません。もし小学生の子供にスマホを買い与えるならそれなりの準備(ルール作りなど)は必要不可欠です。デメリットに対する覚悟と準備をしてから、スマホを買い与えるようにして下さいね。

この記事のまとめ
まとめ①:小学生にスマホを買い与えることは今や決して早すぎることはない。
まとめ②:スマホは睡眠の質や学習能力を低下させ、いじめや課金トラブルのリスクもある。
まとめ③:小学生のスマホにはルールとフィルタリングが必要不可欠!